ぼくの魂はきみとともに
アニメ化決定をきっかけに、ずっと読みたかったBANANA FISHを読了。
マフィア、売春、薬物、陰謀と重苦しいテーマで物語が進んでいく中、最も魅力を感じたのはアッシュと英二の友情を超える絆。誠実な人柄で無償の愛を与える英二の強さと、愛に触れて英二を守りたいと思うアッシュの気持ちの強さに自然と感情移入して涙が出た。登場人物の言葉を借りて2人の関係を表すならまさに"魂で結びついている"、運命の人だったんだろう。
強くて美しいアッシュにすっかり魅了された私にとって、この結末は悲しいものだったけれど、これ以上の結末は考えられなくて、むしろアッシュにとってはハッピーエンドなのかな、とも思った。
アニメでニューヨークの街に同化するように駆けめぐるアッシュを見たら、それだけできっと泣いてしまう。
アッシュの死生観に影響を与えたヘミングウェイの『キリマンジャロの雪』も読みたいな。
BANANA FISH バナナフィッシュ 全巻セット (小学館文庫)
- 作者: 吉田秋生
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/03/01
- メディア: 文庫
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