ちらしのうら

感情の言語化をめざして

20代後半らしさ

一週間インフルエンザで会社を休んでいた。だけど思ったよりしんどくなくて、三食きちんとつくって食べて、すきな映画を観たり、絵を描いたり、漫画や本を読んだり。病気だったのに、普段の生活の何十倍も人間らしい生活ができた。

それでふと思い出した。村上春樹の、何の小説か忘れてしまったのだけど、アラサーかアラフォーの独身OLが「スーパーで買い物して、料理をする。わたしにとってはこういう地味な休日も大切」って付き合ってる(と言っていいのかわからない関係の)男にこんな感じの内容を話す場面があった。

読んだときはまだ遊びたい盛りで何とも思わなかったけど、今はこの台詞に完全に同意する。もちろん誰かと会って遊ぶのも心の底から楽しい。それは紛れも無い事実。だけど一人で買い物に行って、食料や日用品を買い、本屋に寄り、家に帰って料理をする。好きな音楽を聴きながら絵を描き、夜は映画を観る。そんななんでもないどこにでもあるような休日が、今の自分にとって必要なんだなあと身に沁みた。

今年で26歳。ぼちぼち、落ち着きたいのかもしれないなあ。